こんにちは。シーケンス制御の自己保持型を愛するLDニックです。
1時限目の第4章に差し掛かりましたが、皆さんはなんとなくPLCについて理解してきたでしょうか?
何度も言いますが、PLCは機械設備に多く使用されシーケンス制御を自己保持回路でプログラムしていくものです。
PCと処理がPLCは異なるので、PCはシングルタスク、PLCは仮想的にマルチタスクと認識するようにしましょう。
今回は、PLCで使用することができる言語の4種類LD・FB・SFC・STについて話をして行きます。
①LD ラダーダイアグラム
LDはハード回路をソフト上に置き換えたものであり、日本の電気設計・ソフト屋さんはLDを使う方が多いです。
ハード回路メインでやられていた方としても、このようなハード回路に近いプログラムのLDが馴染みやすいということでしょう。
また、変更・修正がしやすく日本のようにお客様から動作変更を求められる地域ではこのLDが良いと私は思っております。
②FB ファンクションブロック
FBはラダープログラムをモジュール化したものと表現すれば良いのでしょうか、部品として再利用できる機能であり、入力や出力のみ変更したい場合に便利な機能です。
ただ、変更する際は変更したFBがすべて変わりますので共通化できる部分を見極めるのが難しいものでもあります。
③SFC シーケンシャルファンクションチャート
SFCは動作フローのように記述できるため視覚的に非常にわかりやすいプログラムです。
ただ、異常発生時の処理が面倒なところやダンマリ停止が発生しやすいなど、案外見やすいプログラムから離れていくことが多いものとなります。
④ST ストラクチャーテキスト
C言語のような高級言語に見られる記述方法でプログラムを表現できるのがSTです。
STは数値演算させる場合にLDで記述するよりわかりやすくできるため、複雑な演算処理行う際はSTが便利です。
海外ではSFCやSTなどが多く使われているようです。
日本ではSTは多少使われますが、SFCに関してはモーションCPUのモーションSFCが日本では使用されています。
SFCはサーボモータ制御を高速で行いたい場合に使用されることが多く、LDではスキャンタイム(すべての演算処理が終わらないと結果を反映しない)が発生してしまいますが、SFCなら単体演算処理が終わればすぐ結果を反映できるため高速で動作させることが可能となります。
まとめとして3点
①日本で多く使われるのはLD
②共通化できるものはFB、複雑な演算はST
③海外ではSFCやST。モーションSFCはサーボ制御に特化
使いやすい、適応性を考えてLD、FB、SFC、ST、どれを使用するか検討すれば良いかと思います。